卒業研究調査Part2

どうも沖縄の大学生satoです.

前回に引き続き、ゼミの卒業研究調査をブログでまとめていきたいと思います.

 

卒論のテーマ

  • ARを用いたキャンパス道案内システム
  • 対象ユーザオープンキャンパスに来る学生
  • 何をする/行う:ARを用いたシステムで大学キャンパス内の道案内を支援する
  • 現時点での目標正門から中庭を経由して5号館・3号館・9号館の入口までを案内できるようにする.
  • 方法(How):Unity + Lightship SDKを用いて開発を予定.  屋内はLightship VPSを用いるか検討中, 屋外についても同様. 端末間の環境を考慮した開発が大変なので,WebARを作成する方向で進める.

実施したこと(前回やると決めていたこと)

  • VPSの比較調査

参考文献:

qiita.com

  • WebARの調査(開発環境など)

参考文献:

https://www.8thwall.com/blog/post/85704231306/introducing-lightship-vps-for-web

 

分かったこと💡

WebARの調査

  • 8th Wallとは?

8th Wall WebはWebARを開発するためのプラットフォームである.

最新のアップデート(Release20)から,8th Wall EngineはVPSの場所(Wayspot)を読み込み,検出、消失したことを識別できるようになった.

大量のデモやアシスタントツールが豊富に用意されている為,ARコンテンツの製作がしやすい.

引用元:https://xr-hub.com/archives/23520

公式動画:https://www.youtube.com/watch?v=0ACjClmWwPM

 

  • メリット
  1. 汎用的なARコンテンツの開発が可能(ios,Android)
  2. 主要なブラウザに対応(Safari,Chrome,Firefox)
  3. 多様なARコンテンツが開発可能(映像や動画を表示させるだけでなく,3DキャラクタやインタラクティブなARコンテンツも開発可能)

6DoFや画像認識・追従・GPS機能など多種多様な機能が使える.

 

  • デメリット
  1. コストがかかる

Agensy{毎月99ドル   = 日本円換算で毎月14,621.80円支払う(10月23日9時51分UTC)}

Business {毎月250ドル =  日本円換算で毎月 36,923.75円支払う(10月23日9時51分UTC)}

  1. ネイティブアプリに劣っている部分がある.(スマホの前後カメラを同時使用できないなど)

 

  • ※余談

8th Wall は 14日間だけ無料トライアルを受けられる.

Unity開発者向けのSDKである「8th Wall XR for Unity」がある.

こちらは「8th Wall SLAM」という独自ライブラリを使用している為,多くのデバイスでARを動作することが可能.

 

VPSの比較

  • Immersal(イマーサル)

   フィンランド製.

   対応プラットフォーム:Unity(iOS, Android, Magic Leap, Huawei AR Engine),

                                         iOS native

  • ARCore Geospatial API

   AR Coreに含まれる機能のひとつ.

   対応プラットフォーム:Unity(iOS,Android),Android native(Kotolin, Java, NDK),

              iOS native

 

  • Lightship VPS

   Lightshipに含まれる機能のひとつ.

   対応プラットフォーム:Unity(iOS,Android)

 

  • ARKit Location Anchors

   ARkitの機能の一部.

   対応プラットフォーム:iOS native

今後の方針

  • Lightship VPS for Web のような 8th Wallを用いた開発は長期的に莫大なコストが掛かるため、Web開発からネイティブアプリ開発に切り替える.
  • 開発環境はAR開発向けのライブラリやSDKが豊富であるUnityをメインに行う.

実施予定していたこと

  • AR道案内システムの要件定義を詰める
  • 先行研究の調査
  • VPSの比較調査

次回報告までの予定

  • AR道案内システムの要件定義を詰める
  • 先行研究の調査
  • AR開発を行うためのライブラリやSDKの調査
  • 携帯端末を用いたVPSの動作確認